「顧問弁護士を入れたほうがいいとは聞くが、
正直、何をしてくれる人なのかよく分からない」
これは、企業経営者の方から最も多く聞く言葉の一つです。
そして実務上、この「分からなさ」そのものが、後の紛争リスクにつながることも少なくありません。
顧問弁護士が「役に立たない」と感じる前に、知っておくべきこと
顧問弁護士の役割は、
トラブルが起きた後に“正解を示す人”ではありません。
本質は、
「まだ問題になっていない判断」を、後から説明できる形にしておくこと
にあります。
たとえば――
・契約を急いだ理由
・合意形成を優先した事情
・あえて文書に残さなかった判断
これらは、経営の現場では自然な判断です。
しかし、紛争になった瞬間、理由が説明できない判断に変わります。
顧問弁護士が関与する意味は、
「ダメ出しをすること」ではなく、
判断の幅と、その後の説明可能性を構造として残すことです。
【実務上のポイント】
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「何か起きたら相談」では遅い
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判断の直前・直後こそ、顧問の価値が出る
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月額顧問料は“保険”ではなく“判断コスト”
【まとめ】
顧問弁護士とは、
経営判断を縛る存在ではありません。
経営の自由を、後から守るための装置です。
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本記事は、企業経営・顧問弁護士・法的判断において、
「判断のタイミング」「説明の構造」「後からの評価」が
紛争結果を左右する点を、実務弁護士の視点から解説するものです。







