法律は、「法律を知っている者に味方する」ものだと私は実感しております。
「自分は弱者である」「被害者である」と頑固に言い続けるだけでは、望んだ結果を導けるものではありません。
私は、弁護士の仕事は、「クライアント(依頼者)との協働作業」であると考えています。
法律問題の処理・解決は、クライアントと弁護士がうまく協働すればするほど良い方向に向かう、ということが私が経験から得た確信です。
法律による解決といっても、手法は一律ではありません。
例えば、「離婚したい」といっても、あなたが解決しようとしている最終目的は何なのか。
新たな生活をするために離婚すること自体が問題なのか、それとも離婚後の生活を踏まえたお金の問題なのか、あるいはお子さんとどちらが一緒に暮らしていくということが問題なのか。
その目的によって力の注ぎ方は変わるはずです。
企業であれば、業界固有の慣行を確認することなど、決しておろそかにはできないことです。
私は、依頼された法律問題が、個々の依頼者の活動・実生活の全体の中で持つ意味を分析して、依頼者にとって何が本当の解決であるのかを解明し、解決のための「スキーム(計画・枠組み)」を組み立て、戦略的な観点から、その法律問題と向き合っていきたいと考えています。